黒田書房

不定期で小説を投稿していきます。少しでも楽しんでもらえれば何よりです。

2015-06-22から1日間の記事一覧

思い出百景―5

「僕は亮子が好きなんだ」 高校最後の冬休み、二人で話をしようと、香介を公園に呼び出した。香介は驚きながらも楽しそうに笑っている。 「何がそんなに可笑しいのさ?」 ごめんごめんと言いながら、香介が俺も話があると言い出した。 「俺もさ、亮子が好き…